03. 作業効率UP!納品情報まとめ

【2019年最新版】CC便についてサービス開始から現在まで整理してみた。集団訴訟問題も!?

 

こんにちは。タカです。

今回は2017年末にせどり業界で話題となった格安配送サービス"CC便"について記載します。

「日本全国からダンボール1箱300円で納品できる!」とあって申し込みが殺到しました。

もちろん、せどり歴数ヶ月だった新米せどらーの僕もその価格の安さを疑うことなく申し込んでしまいました。

今回そのCC便サービス開始から現在までを整理し解説していきたいと思います。

 

 

CC便について

初めにCC便について簡単に解説したいと思います。

 

CC便とは

 

CC便は2017年末にサービスがスタートし、正式名称はCostCut便と言います。

サービス内容はFBA納品に特化した配送サービスで、「関東のFC倉庫までなら業界最安値で送れます」というものでした。

サービス開始当初は最安で1箱300円で送れることをPRし、非常に話題となりました。

 

話題になった理由は1箱300円という異常な価格の安さにプラスして、せどり業界を揺るがすあるキャンペーンの終了も話題作りに拍車を掛けました。

 

そのキャンペーンとは・・・

 

"FBAパートナーキャリア無料キャンペーン"

 

です。

 

"FBAパートナーキャリア無料キャンペーン"とは簡単に言うと、郵便局か佐川急便を使ってくれたらFC倉庫までの送料は無料ですという今考えるとあり得ないようなキャンペーンでした。

その大盤振る舞いのキャンペーンが2017年末で終わることもあり、世のせどらーが「来年から配送はどこを使えばいいんだ!?」と右往左往していた時に登場したのがCC便です。

 

CC便の仕組み

 

CC便のフローは以下のようになっています。

 

①依頼者の荷物の回収(日本全国)

②CC便自社倉庫に集める(関東)

③トラックでまとめてFC倉庫に納品(関東)

 

①の回収はメインは佐川急便さんが集荷してくれていたと記憶しています。

CC便が自社で日本全国の荷物を回収する仕組みを作るのは現実的ではないので、佐川急便さんと提携したのでしょう。

 

CC便の安さの理由は②以降にあります

おそらく、②以降は非常に経費を安く抑えられていたはずです。

というのも、4tトラック位を準備してたと推測すると4tトラックって160サイズのダンボールが150箱くらい積めるんです。

1回の納品で交通費を多く見積もって1回1万円かかっていたとしても1箱あたりの交通費は100円を切ります。

人件費、チャーター費等を考慮しても、大量の物量をこなしていればそこまで気にならないレベルでしょう。

 

回収作業を佐川急便さんといくらで契約していたのかは定かではありません。

しかし、「日数がかかっても良いのである程度荷物がまとまってから自社倉庫に運んでもらう」等の運用で非常に安い価格で契約し、あのような業界最安値を実現したのでしょう。

 

 

CC便を利用した理由

 

このサービスが出た当初、誰もが「1箱300円って事業回せるの?」って思ったと思います。

僕も同じことを思ったのですが、以下の理由でなんとなく自分を納得させていました。

 

1つ目が1箱300円というのは初めのキャンペーン期間だけの特別価格であって、通常価格は950円からだったということです。

佐川急便さんとの契約内容にもよりますが、1箱950円以上であればビジネスとして成り立つかなと感じていました。

また、「1箱300円~」という価格設定は誰が見ても赤字になるのは明白なのですが、ここには広告宣伝費も入っていたでしょう。

狙い通りかわかりませんが、1箱300円というのは非常にインパクトがあった為、せどり業界に瞬く間に広まっていきました

 

2つ目はせどりの情報発信者たちがこぞって宣伝していたからです

当時の僕は「情報発信者の人達ってすげぇ。情報発信者の人たちって何でも知ってる!」と目を輝かせていたので「彼らが言うなら安心だ。」という思考停止状態になっていました。

 

また、CC便はチケット制を導入しており、基本的に代金前払いでチケットを購入しないとサービスを利用できません

このチケットが大量に買えば買う程安く買えた為、チケットを転売・共同購入する情報発信者も多くいました。(CC便側も転売しても良いよというスタイル)

ヤフオクにもCC便のチケットが出品されたりと、とりあえず大量のチケットが世に出回っていたことは間違いないです。

 

 

CC便サービス開始!(2017年12月)

 

 

Amazonの"FBAパートナーキャリア無料キャンペーン終了”のタイミングを見計らい、2017年末からサービスが開始

事前にチケットも大量に売れた為、おそらくキャッシュも潤い意気揚々とサービスを開始したことでしょう。

 

 

早くも雲行きが怪しく・・・(2018年1月)

しかし、サービス開始して間もない2018年1月末。雲行きが怪しくなり始めます

CC便から「集荷がパンクしてこれ以上受け入れができないから1ヶ月集荷停止させてくれ」との連絡が入ります。

利用者からしたら「いやいや、あんだけ景気良くチケットバラまいていたら、これ位の物量想像できるでしょ?」って話ですよね。

せどりは商品の鮮度が命なのに一方的に集荷が制限されます。

「こっちは前金でチケット代払ってんのになんなの?」って感じですよね。

 

 

集荷個数制限(2018年2月)

 

そして2月末よりサービスが再開しますが、ここでまさかの”集荷個数制限”が発動されます。

内容は「物量を捌ききれないから、1日200個までしか対応できません。」とのこと。

 

いやいや、CC便さん。事前に何枚のチケットバラまいたのって話ですよ。

おそらく数万枚のチケットを前金でバラまいておいて1日200個制限は無いでしょ。

 

また、ここでCC便からサラッと報告が。

 

メール内容

【納品可能なFC追加について】

新たに堺、藤井寺、大東の3FCを追加します。

物流の会社を複数にすることによりリスク分散、荷物分散を図ります。

関西のお客様にも、今後はFC固定等の余分な費用なくご利用頂けるようになることを目指しております。

新たに生まれ変わるCC便を今後もご利用いただければ幸いです。

 

たしかに利用者としては嬉しいんだけど、急に物流会社を複数にするって明らかに物量を見誤っていたってことです

これが通常価格の客なら嬉しい悲鳴なんでしょうけど、問題はほぼ全員が赤字価格のお客ってことです。

誰が見てもわかるような赤字価格でチケットを売り出し、予想以上の申し込みで物量を捌ききれず体制見直し

そして、しばらくの間は赤字価格のお客しか来ない。

これ大丈夫なんか?ってのがこの時の僕の感覚です。

 

 

Amazonから悪魔の通達(2018年3月)

そして、追い打ちをかけるように2018年3月。

Amazonから悪魔のような発表が通達されます。

それが、、、

 

「FBAの納品先固定サービス終了(5月から)」

 

 

CC便にとってこれがどれだけ恐ろしい通知であったか想像がつくでしょうか。

そう、CC便は実は「FBAの納品先固定サービス」ありきの事業モデルだったのです。

 

というのも、CC便は「FC固定すれば日本全国誰でも1箱300円~納品ができますよー!」って具合にPRしていました。

それが急に"FBAの納品先固定サービス終了"に伴い、チケットを持っているけど利用できない人が生まれてしまったんです。

そりゃ、何百枚、何千枚ってチケットを買った人は「当初と説明が違う!返金しろ!」ってなりますよね。

ここで返金の流れになるのかなと思っていたのですが、まさかのCC便は対応するFC倉庫を拡充するという方針に出ます。

 

このあたりから自分は事業として回るのか?と懐疑的になりました。

 

そこからは案の定、CC便運営側も様々な対応に追われ手が回らなくなったのか、サービスの質も低下し始めます。

システム不備、配送の遅延、集荷個数制限等々どんどんヤバそうな匂いがしてきていました。

 

 

CC便サービス終了!(2018年6月)

 

 

まぁ想像は付いていたのですが、ついに6月にCC便から以下のメールが届きます。

 

メール内容

【CC便をご利用いただいている皆様へ】

お詫びとお知らせです。

様々な変更や一時停止、個数制限など、これまでも会員の皆様には多大なご迷惑を

おかけしてまいりましたが、この度、6月末をもって、CC便を停止せざるを得なく

なりました。大変申し訳ありません。

送料を安くする為にご利用頂いていたにも関わらず、利用出来ない状況になってしまい

本当に心苦しく思っております。

チケットの返金だけではご納得いかないのは、重々理解しておりますが、

最低限、弊社からご購入頂いたチケットの返金はさせていただければと考えております。

【停止するまでの経緯】

元々、着払いを安い料金で引き請けてくれる業者と提携して運営しておりましたが、

1月中旬以降に急激な物量増により、受け入れ自体が停止になってしまい、それに伴い、着払い運賃も大幅に値上がりしました。

1月末の一時停止以降、再開する為に新たに別の業者と提携をすすめ、2月下旬に再開させて頂きましたが、

再開時からは割引価格ではなく、宅配便の定価料金で着払いを受けてFCまでの納品をさせて頂いておりました。

その為、月数千万円単位で赤字になってしまい、これ以上耐え切れなくなってしまいました。

大幅な赤字を改善する為の策としてこれまで様々な対策を試みてきました。

まず、着払い料金を安くできるところに分散させていっていたのですが、

そこでは1日の到着個数が多くなると、安い料金での契約を継続出来なくなってしまうといった問題がありました。

そのため個数制限をしたり、複数の拠点にわける必要がありました。

また、1都3県に関しては、着払いではなく、軽バンやトラックで集荷出来る形に変えて、集荷コストを下げる努力をしてまいりました。

更に全国のFCに納品対応する為に、BtoB専用で全国のFCに配送している業者とも提携して集約した荷物を仕分けして全国のFCに納品を出来るようにしました。

一方、改善できなかった問題点は以下の通りです。

着払いを安い値段で契約し続けられなかったこと

着払いを受け入れる拠点の受入個数を増やせなかったこと

ドライバーの集荷コストを下げられなかったこと

路線(FCまでの納品)運賃が上がってしまったこと

仕分けコストがどんどん高まってしまったこと

ここ数ヶ月、ずっとこれらの問題点を改善しようと動いておりましたが、これ以上、続けていくとただ破綻してしまい、返金なども何も出来なくなってしまうので、

チケットをご購入頂いた方には、本当に心苦しく思いますが、6月末で一旦停止することになってしまいました。

返金タイミングは、2018年11月以降、順次させていただければと思います。

大幅な赤字になってしまった運送コストで消化してしまったため、すぐに返金する資金を用意することが出来ず、かなり先の予定となってしまっております。

11月頃に、返済原資の目処がたちますので本当に申し訳ありませんが、

それまでお待ちいただければと思います。

このような結果になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。

今後の予定は以下の通りとなります。

6月19日 新規チケットの販売停止

6月22日 新規配送申請受付停止

※譲渡を受けたチケットについて

弊社が販売した段階のチケット値段をお調べして、その金額での補填になります。

その差額については、直接販売した分の返金が終わってからの対応になります。

また、7月以降はチケット自体が使えなくなりますので、譲渡の受付も終了させて

いただきます。

 

正直、無理があるサービスであることは想像がついていたので、「ついにか・・・」って感じでした。

ただ2月から大幅な赤字になっていた持続不可能な事業のチケットをよくもまぁ堂々とサービス停止直前まで売っていたなと思います。

4月にはチケットキャンペーンとかやってましたからね。

AmazonのFC固定解除等の不運?もありましたが、まぁあまりに無計画なサービスだったなという印象です。

 

 

CC便サービス終了後の対応

 

サービス開始から約半年の2018年6月でサービスを終了することとなったCC便。

半年と言ってもまともにサービスを提供できていた期間は1ヶ月くらいだったと思います。

僕自信もチケットを100枚ほど持っていたのですが、結局10枚程しか使えないままサービス終了になりました。

 

こうなるとみなさんの関心はチケットの返金についてです。

 

チケット代返金対応について

CC便から届いたCC便の利用停止のお詫びとお知らせ】というメールには下記の記載がありました。

 

メール内容

「返金タイミングは、2018年11月以降順次させていただければと思います。」

 

2018年11月っ!?

いや、今6月ですけど??

 

前金でチケット代金もらっておきながら、それはないだろ。

というのがみなさんの本音であったかと思います。

 

ただいくら怒っても、CC便側も無い袖は振れませんのでどうしようもありません。

 

まぁ返金する意思はあるようですし、メールの終わりにはこのように書かれていました。

 

メール内容

「11月頃に、返済原資の目処がたちますので本当に申し訳ありませんが、それまでお待ちいただければと思います。」

 

この文言で僕も「あぁ、11月には返済されるのね。まぁ、正直納得はいってないけど11月に返してくれるなら仕方ないし待つか。」と思いました。

 

しかしこの時まだ誰も知らなかったんです。

まさかこの11月の返済原資の規模があり得ないほど少ないことに・・・。

 

CC便返金開始!・・・しかし

 

CC便のサービスが停止してから約半年後の11月。

人によっては12月から最初の返金が始まるとの連絡があります。

 

んっ。最初?

まさか・・・

 

そう、6月のメールではあたかも11月に全額返金できるような文言を匂わせながら実際の返金は複数回に分けてのものだったのです。

 

しかも、最初の返金額は驚愕の・・・全員一律200円

 

いくらなんでもこれは無いと思います。

半年待って返金される額が200円って。

自分は4万円分購入しているので、全額返金まで16年8ヶ月掛かります。

 

中には100万円規模で買っていた方もいたと聞きます。

100万円を月200円で返済しようとすると、返済期間はまさかの416年8ヶ月です。

CC便の運営は何世代先まで返済を続ける予定なのでしょう・・・。

ましてや受け取る側も孫の代あたりできっと言われるはずです。

 

 

きっと数代先まで「CC便に騙された人」というレッテルが貼られることでしょう。

 

こんだけ返金が少ないとCC便の会社の存続自体も怪しいですよね。

そこで、今回CC便の運営会社の現状も軽く調べてみました。

 

CC便運営会社の現状

 

CC便は株式会社Creative Adventure Networkが提供していたサービスです。

現在、会社のWebサイトには以前記載があったお問い合わせ用の電話番号は消されており、お問い合わせフォームがあるだけです。

しかも、このお問い合わせフォームから問い合わせても返信は期待できないみたいですね。(ネット上では2週間経っても返信が無いとのコメントが多数有り)

 

株式会社Creative Adventure Network 公式サイト

 

ちなみに株式会社Creative Adventure Networkは一部のサービスを株式会社アメイズロジという会社に移行しているようです。

これはもう株式会社Creative Adventure Networkは実質会社として機能していないということです。

 

CC便運営側から来ていた以下のメール。

問い合わせフォームだけでなく、しっかりと電話でも誠心誠意対応して頂きたいものです。

 

メール内容

【お問い合わせが繋がりにくい件について】

お問い合わせ、特にお電話が繋がりにくいという

ご相談を多く頂いております。

現在返金の問い合わせなど、かなり混み合っており、

お電話は特に繋がりにくい状況です。

いついただいても話し中という状況が多くなっております。

大変申し訳ありません。

色々ご不安かと思いますが、

返金が完了するまで弊社お問い合わせは責任持って機能を続けさせていただきます。

お電話が繋がらないようでしたら、確実に履歴が残るメッセージの方にてお問い合わせ下さいませ。

お時間はかかっても、必ず対応させて頂きます。

 

 

CC便に対する集団訴訟の動き

これだけ被害額が大きいのに、ずさんな対応をするCC便運営に対し集団訴訟を起こす動きがあるようです。

まぁ当然と言えば当然ですね。

 

enjin(円陣)という集団訴訟のプラットフォームでページが開設されています。

既に参加している被害者の被害総額も1,000万円近くになっています。

被害にあわれた方はぜひ参加することをおススメします。

 

AmazonFBA倉庫への運送便「 CC便 」 事前購入制チケット詐欺の集団訴訟

 

 

CC便返金依頼をまだしていない方

この記事を読んで、

「自分もCC便のチケットを持っていたけど、まだ返金されていない!」って方もいると思います。

そういう方は、下記URLより返金依頼を行って下さい。

 

CC便 返金受付 フォーム

 

必要事項を入力して返金希望欄の「返金希望する」にチェックを入れて送信するだけです。

その他の選択肢にチェックを入れると、まぁまともな対応は期待できないので必ず「返金希望する」にチェックするようにしましょう。

 

 

 

 

 

まとめ

サービス開始直後は非常に注目を浴びたCC便ですが、気が付けば半年ほどでサービス停止となりました。

やり方次第では上手くいく可能性もあっただけに少しもったいない気がします。

ただ、今回の件で利用する側もしっかり勉強しサービスを精査する目を持つ大切さを学びました。

みなさんも安すぎるサービスにはすぐ飛び付かず、一度冷静に安い理由を考える癖をつけるようにしましょう!

 

 

  • この記事を書いた人
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タカ

自分の知らない分野にも恐れず挑戦する開拓者。建築関係の仕事をしていたのに、畑違いの物販でも結果を出せるのは人一倍努力しているから。学習意欲が高すぎて、本を読みながら街を歩いていることもしばしば!副業で取り組んだせどりでも本業の収入を超えるのに3か月で達成。データ分析が得意。というか、やり過ぎなくらい分析してる。大量のデータに裏打ちされた独自のせどり論で荒稼している。仕事での海外経験も豊富で英語も堪能。豊富な海外経験からグローバルな視点を活かし、海外メーカーの代理店なども手掛けている。趣味のサーフィンも大会で上位に食い込むほどの実力者。←友人に評価してもらいました(>-<;)

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